この前勢いだけでブランキーコピーバンドをする事になってしまい、メンバーの1年どもが予想を遥かに上回って下手クソだったので後悔の真っ只中にいるのだけれど、またその場のノリと勢いだけで今度は椿屋四重奏をやる事になってしまった。

 椿屋四重奏というバンドは例えそれが静かなバラード調の曲であってもとても心穏やかには聴けないほどの超絶テクニックと悶絶ハイセンスを持ち合わせた神バンドの一つであり、俺如きがやろうとする事自体既に失笑ものの恥さらし、もしくは懲役3年は喰らいそうな大罪であるのだけれど、やる。(K-1グランプリに何故か出場することになってしまったえなりかずきのイメージで) まあ今度のバンドはギタリストもドラムもロック研究会の中ではかなりの精鋭、何より入ってきたばかりの1年と違って少なからず気心の知れたメンツでもあるので、手応えはある。何故か7月の頭の、インパクトというイベントに出るオリジナルのバンドと全く同じメンバーで、しかも違うバンド名で活動する予定。

 しかし出来るのかな本当に。ドラマーの一つ上の先輩 (現在大絶賛留年中) には絶対的な信用を置いているのだけど、その人が難しすぎると言って爆笑していた程だ。俺が一番足を引っ張るポジションになりかねない。それに、精鋭とか言ったが所詮は大学生のサークルだ。いや、数年前まではうちのサークルは明らかに、少なくとも他所の大学生どもよりも遥かにレベルが高く所属しているというだけで他大学のゴミサークルを見下していたのだけれど、ここ数年で随分と堕ちてしまった。一つ二つ上を見ればすごい人がたくさん居るのに。今現在現役学生の者の中で腕の立つ奴でも、卒業生たちと比べると明らかに見劣りする。楽器問わず。そして、特に俺。

 まあ何を言ってもどうしようもないので黙って椿屋のコピーをする。既にかなり絶望的な気分になっているのだけれど、もし出来るようになったら少しはでかい顔もできるようになろう。